財形貯蓄以外の資産形成方法「定期預金」

普通預金よりも金利が高い「定期預金」

普通預金よりも金利が高い「定期預金」

財形貯蓄以外の資産形成方法について知りたい看護師に向けて、ここでは「定期預金」について説明しています。あらかじめ期間を指定して金融機関にお金を預け入れる定期預金の基本的な仕組みやメリットについて見ていきましょう。

「定期預金」について解説

定期預金は銀行などの金融機関が提供する金融商品の1つです。1ヶ月から10年までのあらかじめ指定された期間、金融機関にお金を預けるもので、預入期間は金融機関によって異なります。満期前に解約しない限り、指定された期間が経過するまで途中で預金を引き出すことはできません。

定期預金の種類

定期預金には大きく分けて3つの種類があります。
1つ目はスタンダード商品である「一般定期預金」です。まとまった金額を一括して預け入れるタイプで、預入期間は1ヶ月から10年以内です。
2つ目は預入金額が1,000万円以上の「大口定期預金」です。預入期間は一般定期預金と同様に1ヶ月から10年で、定型方式と満期日指定方式の2種類あります。退職金や不動産の売却資金を預けたい人はこちらを利用するといいでしょう。
3つ目は毎月決められた日に決められた金額を普通預金口座から自動振替して積み立てる「積立式定期預金」です。自分で貯蓄するのが苦手な人や、旅行や車・マイホームの購入など目標金額を決めて貯蓄したい人に向いています。

メリット

定期預金は普通預金よりも金利がやや高めです。金利は金融機関や預入期間、金額によって異なりますが、一般的に同じ金融機関の普通預金よりも高く設定されています。そのため、同じ金額を同じ期間だけ預ける場合は、普通預金よりも定期預金に預けたほうが利息が多くつきます。しばらく使う予定がないのであれば定期預金に預けたほうがいいでしょう。とはいえ、今は超低金利の時代です。普通預金とそこまで大きな差はありません。より多くの利息を期待するのであれば預ける前に普通預金との金利差を確認しておきましょう。
また、定期預金には一定限度額まで元本が保証される預金保険制度があります。元本が保証された安全な金融商品を活用することは、将来に向けた資産形成の重要なポイントです。万が一、金融機関が破綻しても、その金融機関に預けられた元本1,000万円までと破綻日までの利息を保証してくれます。株式などの投資商品と異なり、一定額を預ければ元本が保証されるため、安心して資産形成ができるというメリットがあります。
定期預金の預入期間は各金融機関のラインナップから自由に選べます。1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年、2年、3年、4年、5年と多くの選択肢が用意されているので、将来設計に合わせて設定するといいでしょう。
定期預金は投資信託とは異なり手数料がかかりません。預入・払戻・中途解約が無料なのは大きな魅力でしょう。ただし、途中で解約すると預入時に設定した金利と異なる金利が適用されるため、受け取れる利息が減ってしまうことがあります。

将来に不安を感じている人におすすめの記事

  • 節税効果もある「NISA」と「iDeCo」

    節税効果もある「NISA」と「iDeCo」

    NISAとiDeCoは運用益にかかる税が非課税であることが共通しています。併用も可能ですが、NISAには一般NISAとつみたてNISAがあり、どちらかを選択する形になります。1人1口座しか利用できないので注意してください。

  • 始め方と注意点

    始め方と注意点

    財形貯蓄を利用できるのは制度を導入している職場の従業員だけです。制度がない場合は利用できないので職場に確認しましょう。財形貯蓄は目的によってどれを利用すべきか変わってくるため、使用目的を明確にしておかなければなりません。

  • お金や将来に不安がある人は90%以上

    お金や将来に不安がある人は90%以上

    物価高騰による生活費の増加などでお金や将来に不安を募らせている人も少なくありません。その不安を払拭するために、まずは知識を身につけましょう。特に学んでおきたいのは家計管理の仕方や社会保障制度、資産運用です。