お金や将来に不安がある人は90%以上
物価や生活費が上昇していることもあり、性別や年齢を問わず多くの人がお金や将来の不安を抱えています。自分自身を守るためにも、お金に関する知識を身につけておくことは大切です。
97%が「お金と将来」に不安
ある企業の調査によると、97%の人がお金や将来に不安を感じているそうです。この調査の有効回答数は500人で、男女の比率はほぼ半分ずつでした。そのうち大部分を占めていたのが30~40歳で、60歳以上の回答者はわずか34人ですが、将来やお金に不安があると答えた人の声を見ると、「物価が高くてスーパーで何も買えない」「収入はほとんど増えていないのに使うお金が増えている」といった悲痛な声が多く寄せられていました。このことから、多くの人が物価や生活費の上昇を懸念していることがわかります。
今後はさらに少子高齢化が加速すると予想されているため、社会保障制度や自身の年金に対して不安を感じている人も多いようです。
まずは知識を身につけよう
今後も看護師の需要は高く、将来性が期待できるからといって安心してはいけません。将来に対する不安を軽減するために、まずはお金に関する知識を身につけましょう。実際、より多くの金融資産を持っている人ほどお金に対する知識が豊富であることがわかっています。お金に関する知識の中で特に身につけておきたいのは「家計管理」「社会保障制度」「資産運用」の3つです。
「家計管理」
家計管理の仕方がわからないと、毎月いくら使っているのかはっきりしません。どこを節約すればいいのかわからなくなり、まるで迷路に迷い込んでしまったかのように向かう方向も定まらないでしょう。しかし、具体的な数値目標があると成果を実感しやすくなります。貯金に対するモチベーションも高まるでしょう。
「社会保障制度」
申請しないと受けられない制度があることをご存じでしょうか。たとえば、子どもが生まれた時にもらえる出産育児定額給付金は申請しないと受け取れません。他にも、マイホームを建てたり、失業したり、何かスキルを身につけるためにスクールに通ったりした場合も、申請すれば給付金や税金の還付を受けられる場合があります。税金や保険料を支払ってこのような社会保障制度の恩恵を受ける権利を得ているのに、知識がなければ申請することすらできません。ただ損をするだけです。
「資産運用」
2013年1月に日本銀行が消費者物価を年率2%上昇させる「物価安定の目標」を採択して以来、日本の物価は上昇し始めていますが、資産を現金で保有したままだと価値が薄れていまいます。
物価が2%上昇し続けた場合、100万円の価値は10年後には約82万円(約18%減)に、20年後には約67万円(約33%減)まで価値が目減りしてしまいます。資産を減らさないためにも資産運用が必須です。
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お金や将来に不安がある人は90%以上
物価高騰による生活費の増加などでお金や将来に不安を募らせている人も少なくありません。その不安を払拭するために、まずは知識を身につけましょう。特に学んでおきたいのは家計管理の仕方や社会保障制度、資産運用です。